証券しんくみ番外編 証券しんくみ番外編

第71期通常組合員総代会を振り返って理事長 八尾 和夫

受付の様子

第七十一期通常組合員総代会次第

2026年6月18日(木)当信用組合の第71期通常組合員総代会を開催しました。
折しもこの日は、日経平均株価が終値で初めて7万円を超えるという記念すべき日となりました。

総代会では、以下のような点についてご報告、ご説明しました。

2024年3月に異次元緩和の柱であったマイナス金利が解除されてから2年余り。「金利のある世界」が本格化する中で、当信用組合では、証券界のための金融機関としての役割を果たすべく、日々の業務に取り組んで参りました。この結果、2026年3月期の決算では、支払預金利息が増加しましたが、これを貸出金利息や有価証券利息配当金の増加でカバーし、コア業務純益は1億14百万円と当初計画(5千万円)を大幅に上回ることが出来ました。また、保有有価証券の評価益も12億円弱の高水準を維持することが出来ました。2027年3月期には引き続き1億円のコア業務純益達成を目指す計画としています。

当信用組合では、かつて超低金利政策が続いた中で証券会社の顧客分別金預金の再預託先としての役割が期待され、預金量が急増しました。当時一般の金融機関では、超低金利下での預金受入れに消極的な先が少なくありませんでしたが、当信用組合では融資のみならず資金預入ニーズに応えるのも証券界の金融機関として重要な役割と考え、自己資本比率との関係で体力の許す範囲で、分別金再預託預金の前向きな受入れに努めて参りました。この結果、10年前には200~300億円程度であった一般預金に、分別金預金が年々加わり、直近では預金全体で1,000億円を超えるまで増加しました。

しかしながら、「金利のある世界」となり事情は一変しました。これまで預金受入れに消極的であった他行が方針を180度転換し、高い金利を提示して分別金預金獲得競争に乗り出してきました。また、預金以外にも金利に旨味のある商品が増え、再預託先の多様化といった事象も生じています。

こうした中、貸出と有価証券運用の頑張りにより、預金利息の支払が可能な範囲で、出来る限り分別金預金を受け入れていくという方針に変わりはありませんが、当信用組合の事業継続こそ証券界に貢献していくための大前提との理念のもと、収益面に与える影響なども勘案しながら、特段の高金利の預金については受け入れを抑制するケースも出てきております。また、従来、分別金預金が殺到していた頃は、一般的な預金(いわゆるプロパー預金)を受入れる余地がありませんでしたが、今後は、金融機関としての本来的な一般預金の受入れにも取り組んでいきたいと考えております。金利は「店頭金利以上、分別金預金未満」を適用していきたいと考えております。

組合員の皆様方に、出来るだけ安い金利で貸出をし、出来るだけ多くの預金利息をお支払し、当信用組合も収益を挙げて健全経営を続けていく。急激に進展する「金利のある世界」の中でも、協同組織金融機関としての本来の姿の実現を日々追求して参りたいと考えております。

なお、今回の総代会は役員の改選期にあたりましたため、任期満了に伴う改選が行われ、非常勤理事2名、常勤監事1名が交代することとなりました。広田証券廣田相談役(就任期間12年)、元東洋証券社長桑原神戸学院大学客員教授(同4年)、本原常勤監事(同9年)の3名が退任、新たに共和証券梅原社長、SMBC日興証券椎根専務執行役員、引間常勤監事(日本証券金融(株)出身)が就任いたしました。

証券界のために何が貢献出来るか、引き続きあらゆる努力を積み重ねて参りたいと存じます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

第71期通常組合員総代会の様子